一本十円ばかりのこの安
竿で何百円何千円という鯉を盗みとろうとはふとい野郎がいるものだなア。
長い髯の車にあまり地上に靡いてゐるのを、此は何かと道行く人に聞けば、祭りのだんじりの
竿の尖きに附ける飾りと言ふ事であつた。
但し今一つ考へに入れて置かねばならぬのは、傘鉾の形式で、此は
竿と笠とだしとの三つの要素で出来て居る事である。
桶屋の小僧の平太郎が蝙蝠の一ぴきを
竿でうち落して、両翅を抓み拡げ、友達のなかで得意顔をしてゐる。
シカケとは
竿以外の綸その他の一具を称する釣客の語である。
朝、男達が
竿や網を持って田圃へ出掛けて行くと、女達は涼しい樹蔭に筵を敷いて、悠長で而かも一種哀調を帯びた琉球の俗謡を謡ひながら帽子を編む。
水平線と、浪と雲、岩とそして自分と魚だけで、
竿を振り、餌を流し、獲物を狙う。
けれど一人が
竿を出し得る丈の場處だからボズさんは唯見物をして居た。
しかしそれも脩竹千
竿などいふやうな鬱陶しいものは、自分の住ひとしては嫌ひだ。