まぐろ通から存外
等閑に付されているものは、大根おろしである。
一部の人の様に、訓詁を
等閑にするものとは訳が違ふのである。
乏しい様子が、燐寸ばかりも、
等閑になし得ない道理は解めるが、焚残りの軸を何にしよう……
国の大事ぞ、
等閑になせそ、もし何者にもあれ天神の難問を能く解き開き得ば厚く賞与をすべきなりと、一国内に洽く知らしめて答弁を募るに応ずるものも更になし。
しかも、働き盛りの青年が、酒をあおって節季を
等閑視したとあっては、荒神さまに申しわけがたたぬであろう。
しかし、一方、私の考へでは、純粋な革新運動としての理論展開は、自由な発表機関をもたなければならず、その意味に於ける雑誌の使命は決して
等閑にはできないのである。
それだけに不安も感じれば、反対にまた馴れっこのように
等閑にする気味もないではなかった。
夫れ台所に於ける鼠の勢力の法外なる飯焚男が升落しの計略も更に討滅しがたきを思へば、社会問題に耳傾くる人いかで此一町内百「ダース」の文学者を
等閑にするを得べき。
いずれにしても、
等閑には致されない事件と認められて、第一の報告者たる半七が、その探索を申し付けられた。