合理の世界が散々もてあました不合理を、もはや
精根つきはてたので、突然不合理のまま丸呑みにして、笑ひとばして了はうといふわけである。
合理の世界が散々もてあました不合理を、もはや
精根つきはてたので、突然不合理のまま丸呑みにして、笑いとばして了おうというわけである。
かく
精根を注ぎ込んで蒐めたものであるだけに、縮図帖は私の生命から二番目——あるいは生命にも等しく大切なものとなっている。
少国民新聞(今は名前もなつかしい当時の「小学生新聞」)に、前後四百六十回にわたって連載されたもので、作者としても、これを完成するのに、
精根をつくしました。
どれもこれもぢつと動かずにゐる彫像のやうな彼らの姿態は、そのまま過去一ヶ月の餘にわたる
精根を傾けつくしてのはげしい生活を物語り顏である。
彼女はそのたびに、自分の
精根を涸らしてしまう、込み上げて来るその動揺をおさえようとするためなのであろう。