電気を意識したときには、既に己が生命は
絶たれている。
追慕だ研究だといつて跡を
絶たない人たちの、搨拓の手のために、磨滅を促すこともある。
僕は殆ど泣き声を
絶たない僕の姉の手前を恥じ、一生懸命に泣く真似をしていた。
斯の如くにして、宗教的組織の社会には復讐といふ事は遂に其跡を
絶たざるべからず。
その後に居すくまつて、さつきから小声の称名を
絶たないのは、今度伊賀から伴に立つて来た、老僕の治郎兵衛に違ひない。
一つは村里に近いたと思ふまゝに、里心がついて、急に人懷かしさに堪へないのと、一つは、水のために前途を
絶たれて、渡るに橋のない憂慮はしさとである。
自殺によって自分の生命を
絶たなかったことを、私は芸術に負うているとともにまた徳性に負うているのだ。