娼妓といふ生活からの
習性もあらうが、性質が本来頭ぬけて淫奔なので、肉慾も食慾も同じやうな状態で、喉の乾きを医すやうに違つた男の肌をもとめる。
たそがれ時に現れるのはコウモリと同じく、木の枝から枝をとんで食物をあさる
習性らしい。
小型や中型の日本犬は、犬同志だとむやみにケンカしたがるが、猫だのほかの小さな動物などとは仲良しになる
習性がある。
しかもこれは、鮎が好んで岸近いところを溯上する
習性を物語るもので、「はたなめ」の呼称が生れた所以である。
鮎を五十年釣つてゐるといふ人でさへ、まだ鮎の深奥の
習性は解らないといつてゐるから、むづかしいことも亦釣りの王者である。
山女魚と岩魚は共に鮭科に属し、近い親戚ではあるが姿や
習性が幾分違う。
その
習性を捉えて、南豆長津呂の漁師は、鰡が湾内へ入ったとみると、狭い入口を網で塞いで外洋へ出られぬようにし、これを根こそぎ掬いとるのである。
釣友大久保鯛生君は八丈島から伊豆の荒磯に潜水し、よく魚の
習性を研究しているが、特にクロダイの鋭敏な生態は、殆ど神秘以上だといっている。
我々の理性も感情も躾けもみんな失われ一変して、戦争という大きさのケタの違うデカダンが心や
習性の全部にとって代っていたのだ。
しかもこれは、鮎が好んで岸近いところを溯上する
習性を物語るもので、『はたなめ』の呼称が生れた所以である。