しかるに何んぞ対等の礼を執ったる国書を持来たすとは! そこで「これより後蛮夷の礼を失するものあらば、之を奏
聞すること勿れ」と侍臣に言渡したほどであった。
そして老婆の悪口と冷笑を一くさり見
聞すると、私は丁寧に一礼して、心愉しい人のやうに帰りはぢめるのであつた。
新しく見
聞する必要があるのは原子バクダンの跡だけだ。
——僕は二三の小説を挙げて、僕の仄
聞する売れ高を答へた。
かの信者のザンゲを聴
聞するカトリック僧の風貌を私は知らぬけれども、わが生徒監の背後には、万能の神の代りに、立身出世の鬼が口をひろげているのである。
而して密かに其状を探
聞すれは、皆是家母の不承諾に因ると、葢し其主因の、舊時の謬想たる海洋是地獄なる觀念の發現にあるや知るへし。
」——僕の見
聞する所によれば、誰でもかう言ふことを信じてゐる。
(僕の見
聞する限りでは)たとへばルナアルの「フイリツプ一家の家風」は(岸田国士氏の日本訳「葡萄畑の葡萄作り」の中にある)一見未完成かと疑はれる位である。