つまりセインス街に通ずるブルバーセンゼルマンという道路で、私は六十六番の
肉屋の二階にいたが、この店の目的とする下宿屋の番号さてそれはよく解らない。
もう四五年もその
肉屋は続けられて立派な信用を持つてゐたさうで、警防団の青年たちが小屋で休憩の時なぞ、その前を通つて「やあ、こんばんは。
が、実のところ、
肉屋のみよちやんは、彼にも意外千万であつた。
どの部分かはっきりしなかったので、その
肉屋に聞いてみたら、「申し上げぬほうがいいでしょう」と笑っていた。
入れ変わる見物人のほかに、観客たちに選ばれた常任の見張りがいて、これが奇妙にもたいていは
肉屋で、いつでも三人が同時に見張る。
しばらくあるいて行くと、むこうから、
肉屋の親方がやって来ました。