川端康成さんの碁が同じように
腕力派で、全くお行儀が悪い。
国土と人口を調節する最も素朴な方法は侵略という
腕力作業であるが、これは必ず失敗する性質のものである。
斎藤一座は特に四十八手の錬磨にはげませたから、例の遠江灘オタケ二十一歳六ヶ月、五尺二寸四分二十一貫五百匁が歯力ならびに
腕力抜群でも、実は西の横綱だった。
腕力に秀でた巡査は、怪漢の手を逆にねじあげると、忽ち捕縄をかけてしまった。
すでに「声がわり」のした、
腕力といい、体格といい、すっかり若衆の彼に敵対するものは生徒中には一人もなかった。
健坊は安子の家とは道一つへだてた向側の雑貨屋の伜で、体が大きく
腕力が強く、近所の餓鬼大将であった。
たとえば月を描く場合でも太い逞しい筆をたばねて一種の
腕力を以て一気にさっとかかれたものである。
平和を唱へながら直ぐと
腕力に訴へる樣な族とは全然其選を異にしてゐたのである。