小学校を卒業すると町の工場へ女工に送られたが居堪らず、東京へ逃げて
自分勝手に女中奉公した。
そんな世を咒ふやうなヒネクレた考へはミヂンもなく、概ね明朗快活、
自分勝手にとびだし、かうなつてゐるだけの、素直にして自然の体をそのまゝ存してゐるのである。
私は
自分勝手にヤミ屋とアッサリ片附けたが、王子君五郎氏は異論があるかも知れない。
怒りッぷりが、キゼンとして、
自分勝手で、ミジンも相手をカンベンしないもの。
平安時代の藤原氏は天皇の擁立を
自分勝手にやりながら、自分が天皇の下位であるのを疑りもしなかったし、迷惑にも思っていなかった。
自分勝手な自由画では承知が出来なくなってくるらしい。
こんな
自分勝手の理屈を考えながら、佐山君は川柳の根方に腰をおろして、鼠色の夕靄がだんだんに浮き出してくる川しもの方をゆっくりと眺めていた。
相矛盾せる両傾向の不思議なる五年間の共棲を我々に理解させるために、そこに論者が
自分勝手に一つの動機を捏造していることである。
「兄弟が
自分勝手に落ちぶれてゆくのを見ているだけさ。
が何も御
自分勝手にさういふ風をなさるのも、異裝をするのも惡い事ではない。