猶だ工事中の新築の角を折れて、仮に新築の一部に設けた受附へ行くと、狭い入口が見
舞人で一杯になっていた。
「詠」はうたと訓み慣れて来たが、正確な用字例は、
舞人の自ら諷誦する詞章である。
舞踊を手段とする鎮魂式が、神事の主要部と考へられて来ると、
舞人の長なるおきなの芸能が「翁
舞」なる一方面を分立して来ます。
来目部小楯が、縮見細目の新室に招かれた時、
舞人として
舞ふ事を、億計王の尻ごみしたのも、此側から見るべきであらう。
それがまるでほかの紙屑を率るように、一しきり風が動いたと思うと、まっさきにひらりと
舞上ります。
霧は林を掠めて飛び、道を横つて又た林に入り、真紅に染つた木の葉は枝を離れて二片三片馬車を追ふて
舞ふ。
ある時、今天井に
舞ひ上つたと見たジガ蜂が、「ぶあん」といふやうな翅音とも思へぬやうな大きな音を立てたかと思ふと、急降下で、一直線に落ちて来たことがあつた。
が、場馴れてゐる海軍将校は、巧に彼女をあしらつて、軽々と群集の中を
舞ひ歩いた。
その代り空の月の色は前よりも猶白くなつて、休みない往来の人通りの上には、もう気の早い蝙蝠が二三匹ひらひら
舞つてゐました。