廻轉して朝と晝と夜を見せて呉れ、
航海しては春・夏・秋・冬を送つてくれる地球だ。
私が、遠洋
航海をすませて、やつと半玉(軍艦では、候補生の事をかう云ふのです)の年期も終らうと云ふ時でした。
事実太洋を
航海してゐるとき闇夜の海上の彼方から一点の光がこちらに向つて近づいて来る。
そのきっかけは、玉太郎の愛犬ポチが、トランクの中からとび出して(じつはこのポチの
航海切符は買ってなかった。
ここに和島丸という千五百トンばかりの貨物船が、いま太平洋を涼しい顔をして、
航海してゆく。
「どうも、本艦はどの辺を
航海しているのか判らんねえ」
冒険譚の行はれし十八世紀には
航海の好奇心を焔し、京伝の洒落本流行せし時は勘当帳の紙数増加せしとかや。
小さい帆船で羅針盤の設備もなく、從つて方向も不確な儘に、頼りない
航海をするので、大抵三度に一度は難船するといふ有樣で、實に命掛けで
航海をしたものである。
葉子は長い
航海の始終を一場の夢のように思いやった。
父が時々してくれる
航海の話、新しいお国の話には惹きつけられないでもありませんでした。