女になろうとせず、元々女のつもりで、演技するから、女になろうとするオヤマのような
色気がでないのである。
その冷い寝床へもぐりこむ姿がまるで老婆のやうで
色気といふものが微塵もないので、私は暗然たる思ひになつたものだ。
女の美しさというものは、
色気、色ッぽさが全部、それでつきるものである。
「二十にならなくったって、
色気の方は大丈夫あるよ。
水色の半襟の上に浮いている頤など、あの「肉豊」という二重頤で、粘っこいような
色気を持っていた。
エロ・百パーセントも「
色気たっぷり」では近代色を欠いている。
この問題は、
色気のついた女達の口からは到底満足な答を得られない。
——な、何ァんでえ、これはまた特別に
色気が無いもんでないか。
放送劇の若い娘役は、いつもやけに快活で、靴下に穴のあいたような声を出し、
色気があるのかないのか、いや
色気などといういい言葉が勿体ないくらいだ。