山上にまるい大穴が
花弁型にたくさん有るのは旧砲台の跡らしい。
上から下げられてある桜の釣花の、紙細工の
花弁が枝からもげて、時々舞台へ散ってくるのも、なかなか風情のある眺望であった。
」と、ちょうは、
花弁の上にとまって、心から感謝しました。
そして、はだしで砂の上に、軽やかに踊っている姿は、ちょうど、
花弁の風に舞うようであり、また、こちょうの野に飛んでいる姿のようでありました。
あくる日も、夜が明けると、花は、うすい
花弁を海の方から吹いてくる風にそよがせながら憂えていました。
さなきだに暗いほど濃い紅梅の
花弁は、もう容易く闇に溶けはじめてゐる。