遠い/\記・紀の昔から、既に、近世の粟島伝説の
芽が育まれてゐたことが訣る。
あたたかい太陽の下の木々には
芽が萌え出し、楽しげな鳥の声が方々から聞こえるようになりました。
早く
芽が出て、赤と青の水仙の花が咲けばいいと、毎日水をやっておりましたが、いつまでも
芽が出ません。
最も興味のあるのは我々現在の観念の萌
芽が最古の最不完全な概念形式の中に既に認められることである。
砲弾に頂を削り去られた樺の木にも、下枝いっぱいに瑞々しい若
芽が、
芽ぐんできた。
何でも私の覚えて居ります限りでは、若殿様が十五六の御年に、もう御二方の間には、御不和の
芽がふいていたように御見受け申しました。
扉は全面に陰っているので、今までは判らなかったが、今かの女が近寄ってみると、ぽちぽちと紅色の新
芽が、無数に蔦の蔓から生えていた。
その年は余寒が割合に長かったせいか、池の岸にも葦の青い
芽がまだ見えなかった。
すると間もなく、かわいらしい
芽がにょきんと出ました。
朽ちた古い柴の葉と、萌え出づる新しい栗や、樫や、蝋燭のような松の
芽が、醋く、苦く、ぷん/\かおる。