さうした間から我々は、まづ語根の末尾に「し」或は「s」に似た音を共有した多くの例を
見いださなければならない。
夜が明けても、そこらになんの手がかりも
見いだされなかった。
この木のうちには珍しい宝がございまして、上手な職人に伐らせれば、必ずその宝が
見いだされます。
中間に提灯をかざさせて、彼はそこらを見廻したが、橋の上にも、橋の袂にも、人らしい者の影は
見いだされなかった。
偉大なる画家は、理想の美を天界に求めて、地上に聖女の真像を描きますが、今わたしの眼前にある自然のほんとうの美しさに近い描写はまだ
見いだされません。
それを右へ切れて更に半町ほども行くと、元八の云った通り、路端に小さい雑木の森が
見いだされた。
そんなことを予覚しているような木の芽は、小鳥に自分の姿を
見いだされないように、なるたけ石の蔭や、草の蔭に隠れるようにしていました。
月の夜、障子にうつる竹や木の枝の影に、とても美しい形が
見いだされることがあります。