夏目さんは気むずかしい黙っている人だとやらに平生聞いていたから会いたいとは思いながら、ついその時まで
見合せていたような具合で……。
尉官は腕を拱きて、こもまた和ぎたる体あらず、ほとんど五分時ばかりの間、互に眼と眼を
見合せしが、遂に良人まず粛びたる声にて、
船長フリーマンは、船橋で、一等運転士のケリーと、顔を
見合せた。
それでもお嬢さんや坊ちゃんは顔を
見合せているばかりです。
そして互に顏を
見合せて、寒かつた途中のことを思つて見た。
忠家は其処に気がついたから、出家することだけは
見合せたが、※※その場は逃げ出したさうである。