長「何だ、人が意見を云つてるのに
誉る奴が有るか、困るなア、もう十八だぜ貴様も。
別当は真言宗にして、金生山龍王密院と号し、宝永八年四月、海
誉法印の霊夢に由り……」
ところが、問題の人が明君の
誉高き池田新太郎少将光政で、徳川家康の外孫の格。
誉過ぎたのでもありません、軽く扱ったのでもありません。
それだけに名君の
誉ある父の氏康の心痛は思いやられる。
なぜなら、毀も貶も、
誉も褒も、つねに誤解の上に立っていると思うからだ。
斯の如きは素願にあらず、希くは名もなく
誉もなき村人の中に交りて、わが「真村」をその幽囚より救はんか。