余輩が微力を顧みず、本誌を発刊するに至った理由の一つの実にここにあることは、発刊趣意書によって、既に読者諸賢の
諒解を得た事と信ずる。
晩香は己れを詐らず、極めて恭順な態度であったから、私の近親もよくその人となりを
諒解し、一年の間には相親しむ様になり、私も大に安心した。
それと同時に被害地区に非ざる地域の興行場は、当局の
諒解指示を求め、可能な限り急速に、しかも、時期を撰んで最も効果的に開場せしめる。
純芸術的立場を保つといふ意図は一応
諒解できなくなくはないが、それが単に消極的な姿勢を示すものであるなら、そこからは「新劇的な」何ものも生れないであらう。
只自分の土地解放は決して自ら尊敬されたり仁人を気取る為めの行動ではなく自分の良心を満足せしむる為めの已むを得ない一の出来事であつた事を
諒解して欲しいと思ふ。