単にその調べの上の工夫を凝らしたと云ふ点から言へば所
謂新傾向の作家たちは十七音によらないだけに或は俳人たちに勝つてゐるであらう。
然るに今本篇に接すれば其所
謂舞姫は文盲癡※にして識見なき志操なき一婦人にてありし。
吾人をして若し罪過の定義を下さしめば、簡明に左の如く
謂はんと欲す。
村夫子は
謂ふ、美の女性に貴ぶべきは、其面の美なるにはあらずして、単に其意の美なるにありと。
「いや、よそうよ」と
謂える声は判然として聞こえたり。
なんの縛ろうとは
謂やしめえし、あんなにびくびくしねえでものことさ。
「好い、好い、全く好い! 馬士にも衣裳と
謂ふけれど、美いのは衣裳には及ばんね。
しかるに、映画的題材とは、映画の表現能力を、力いっぱい出しきれるような対象の
謂でなければならぬ。
「成程、船に居て暴風雨に逢へば、船が覆るとでも
謂ふ事かの。
前なるは梶棒を下して坐り、後なるは尻餅ついて、御新造さん、とてもと
謂ふ。