クレオパトラの鼻が曲つてゐたとすれば、世界の歴史はその為に一変してゐたかも知れないとは名高いパスカルの
警句である。
何の事はない、緑雨の風※、人品、音声、表情など一切がメスのように鋭どいキビキビした緑雨の
警句そのままの具象化であった。
その頃、ある老巧批評家が、多少無責任な放言の体を装つてではあるが、「新劇」を評して「新あつて劇なし」の
警句を吐いた事実を思ひ出す。
クレオパトラの鼻が曲っていたとすれば、世界の歴史はその為に一変していたかも知れないとは名高いパスカルの
警句である。
福間先生は二学期からいきなり僕等にゲラアデ・アウスと云ふギズキイの
警句集を教へられた。
が、彼女は怒りながらも俊吉の皮肉や
警句の中に、何か軽蔑出来ないものを感じない訳には行かなかつた。
班超は非常手段の外に良策なきを覺り、不入虎穴不得虎子といふ
警句を以て、その同伴者を激勵いたし、三十六人にて匈奴の一行を夜襲して、その正副使以下を鏖にした。
しかもこの
警句の内容の指定するところに従えば、
警句の使用者自身も当然この挙国一致の大沈没から免れるわけには行かないのであるからいよいよ愉快である。
此書や先生の人物思想、本領を併せ得て十二分に活躍せしめて居るのみならず、寸鉄人を殺すの
警句、冷罵、骨を刺すの妙語、紙上に相踵ぎ、殆ど応接に遑まあらぬのである。
彼はこの平凡な
警句を発見してから少からざる新しき感慨を引起したが、同時にまた幾多の新しき慰安を得た。