の例文

谺 の例文です。カジュアルな用途・伝統的な用途のそれぞれを知れます。

「谺」の書籍での例文

やがてむらむらと立昇る白い煙が、妙に透通って、颯と屋根へ掛る中を、汽車は音もしないように静に動き出す、と漆のごとき真暗な谷底へ、轟とする……
颯——と頸から、爪さきまで、膚を徹して、冷く、静に、この梢をあれへ通う、梢と梢でを打って、耳近に、しかも幽に松風が渡って響く、氷の糸のような調律である。
いつも運動場の南の隅から湧き起こる生徒の叫びをしている、薄気味の悪い教室だった。
……風は死んだのに、遠くなり、近くなり、汽車がするように、ゴーと響くのは海鳴である。
久しぶりで、恁うして火を置かせたまゝ、気に入りの小間使さへ遠ざけて、ハタと扉を閉した音が、するまで響いたのであつた。
「や、ものを言っても一つ一つに響くぞ、寂しい処へ、能くお前さん一人で来たね。
早や遠音ながら、声冴えて、に響く夏鶯の、山の其方を見候へば、雲うつくしき葉がくれに、御堂の屋根の拝まれ候。
まいて手足はさながら深山の松檜にまがうて、足音は七つの谷々にもするばかりでおぢやる。
山家、村里は薄紅の蕎麥の霧、粟の實の茂れる中に、鶉が鳴けば山鳩のする。
四月すると、木々の梢が青葉に包まれ、枝と枝が重なり合って、小鳥は森にを起こして、木の上の花を散らすくらいに、歌い出しました。

「谺」のオンラインでの例文

「谺」の現代の例文は見つかりませんでした

「谺」の他の表現

日常的に使用されていない形のものも列挙します。実際にその使用されているかは、クリックして例文を確認してください

山びこ山彦反響残響エコー木霊

「谺」の関連語句

反射

©2025 ALCL Media Div. All Rights Reserved

〒160-0021
新宿区歌舞伎町 2-25-8 エコプレイス新宿ビル 124
ALCL メディア事業部