その
豪壮な、天に沖した金剛不壊力の表現を見るがいい。
岩場の様子についてまったく知る所のなかった私たちは、その
豪壮な岩壁を見ると直ぐに、道から近くの所へ天幕を張った。
秀吉は信長以上の人物を知らないので、信長のすべてを学んで長をとり短をすてたが、朝鮮遠征も信長晩年の妄想で、その
豪壮な想念がまだ血の若い秀吉の目を打つた。
石坂家の邸は、間口十二間、奥行八間半の総三階、土蔵三棟、物置二棟、大きな長屋門に厚い築塀をめぐらし、この地方ではまれに見る
豪壮な構えである。
能楽の幽微で高雅な動作、その装束から来る色彩の動き、重なり、線の曲折、声曲から発する
豪壮沈痛な諧律、こんなものが一緒になって、観る人の心を打つのです。
と言ふに到りては、後に「王者」の語を点出するの止み難きをおぼえしめて、
豪壮の気おのづから人に逼りぬ。