そして、はじめて本当の勝
負というものをやりだしたのが升田八段と私は思う。
実力だけで争う勝
負というものは残酷きわまるものである。
本当の勝
負というものはタイムではなくて、相手が自分より一米出ているから、これを抜いてでる、これを力といい、レースという。
就中僕の文章は自
負と虚栄心との吸ひ上げポンプである。
既に宣戦の詔書渙発以来、国民のゆるぎなき決意と満々たる抱
負とは一人一人の表情のうちに読みとれるやうな気がいたします。
自
負と云ひ、自尊と云ひ、いづれも、己をもつて高しとする精神でありますが、これはむしろ、相手に向つて自分を譲らないことで、いはば競争心の現れであります。
もちろん、ある意味でいくらかの手腕と抱
負とを示した岡本綺堂のやうな人はゐるけれども、現代の演劇にその足跡を残すまでの業績を示したとは言ひ難い。
戯曲を書くために何かしらを云ふのだ」と揚言し、自分の戯曲文学に対する熱情と抱
負とを、明かにしたつもりである。
背広の服で、足拵えして、帽を真深に、風呂敷包を小さく西行背
負というのにしている。
そこで世界経綸の抱
負と無産階級の意義と露西亜への好意と、マクドナルドの打倒——等々がアクセント許りに煮詰められた用語で拍手の唸りを長閑に反応させてゐる。