仙台地方に流行するポンポコ槍の尖端に附いている瓢には、元来穀物の種子が
貯えられたのである。
とは言え彼は又あらゆる科学の分野に亙って、周到な洞察力と異状に明晰な分析的智力を振い宏大な価値深い学識を
貯えていた。
程もあらせず、……廊下を急いで、もっとも授業中の遠慮、静に教員控所の板戸の前へ敷居越に髯面……というが頤頬などに
貯えたわけではない。
多く費したとしても、一斤か二斤に過ぎない筈だが、残りの薬はどこに
貯えてある」
客は斑白の老紳士で、血色のいい両頬には、聊か西洋人じみた疎な髯を
貯えている。
わたくしなぞは昔者ですから、ランプが流行っても、電灯が出来ても、なんだか人間の家に蝋燭は絶やされないような気がして、いつでも
貯えて置くんですよ。
人間も良い本をたくさんよみ、修業をつんだ人は、それだけ良い内容を
貯えているものである。
ただ腰に砂を入れた袋をさげていて、その中に白黒黄藍赤など五色の彩色砂を
貯えている。
只宅にばかり居まして伎の事のみを考えて居りますから
貯えとてもありません。
大分
貯えも有りまして、白金台町へ地面を有ちまして、庭なども結構にして、有福に暮して居りました。