滝田君が日本の文芸に貢献する所の多かったことは僕の
贅するのを待たないであろう。
幸い、私には西陣に親戚があったので、関西に旅するたびにそこを訪れ、大市から取っては義兄と二人で、その
贅餐に喉を鳴らした。
ちり鍋の材料は、大きなほうぼう一尾、槍烏賊三杯、白菜、根深、細切りの蒟蒻などであったが、これは決して
贅を尽くした魚菜とはいえまい。
そしてこゝにも亦た自ら註して
贅瞶皆紀実としてある。
それ等がこの際日本独得なのは、元より
贅するまでもないであらう。
——然しこれについては
贅するまでもなく、決して、便利一つで起つたことではない。
と、それから、人造石の樺と白との迫持や角柱ばかし目だつた、俗悪な無用の
贅を凝らした大洋館があたりの均斉を突如として破つて見えて来る。
それからどちらかと云ふと、禅超の方が持物に
贅をつくしてゐる。
彼等は皆巨萬の富を擁して衣食住に
贅澤の限りを盡したことは、仔細に當時の記録に傳はつて居る。
そして結局一等いい鉛筆を一本買ふ位の
贅澤をするのだつた。