到底も無益だとグタリとなること二三度あって、さて辛うじて半身
起上ったが、や、その痛いこと、覚えず泪ぐんだくらい。
お春は厠に
起出でつ、帰には寝惚けたる眼の戸惑ひして、彼血天井の部屋へ入りにき。
足をばたばたやって大声を上げて泣いて、それで飽き足らず
起上って其処らの石を拾い、四方八方に投げ付けていた。
彼は臥床の上にジッとして、書生や召使の者が
起出すのを待っていられなかった。
あの女が車へ乗らうとする、おれが其処へ通りかかる、——と云ふのが抑々の
起りだつた。
足をばた/\やつて大聲を上げて泣いて、それで飽き足らず
起上つて其處らの石を拾ひ、四方八方に投げ付けて居た。
お若は嬉しそうに
起上って、そっと音せぬように戸を開けて引入れた。