そこらを無暗に
迷いあるいているうちに、夜はだんだんに暗くなって、やがて初更(午後七時—九時)に近い頃になったらしいのです。
寺田はしかしそんなあたりの空気にひとり超然として、惑いも
迷いもせず、朝の最初の競走から1の番号の馬ばかり買いつづけていた。
何をしようかといろいろ考えて帰るうちに道を見失って、だんだん山深く
迷い入ってしまいました。
しまいにはあとも先も見えず、どこが道やらわからなくなり、だんだん山深く
迷い入って行きました。
彼は、ただこうした自分の
迷いから、命を捨てることが、いかにも惜しまれたので、できるだけは逃れてみたいと思っていた。
かれは唯ふらふらと
迷い歩いているのではない、あま酒を売っているのである。
唯その鋭い眼をひからせて、なにを見るともなしに
迷いあるいているだけのことであったが、そのうちに彼は職人らしい一群に取り囲まれた。
「すると今しがただれか呼んだと思ったのは、気の
迷いであったか。
人の世のすべての
迷いはこの二つの道がさせる業である、人は一生のうちにいつかこのことに気がついて、驚いてその道を一つにすべき術を考えた。