誰も
進んで描き足そうという者がないので、堂の西北の隅だけは、いつまでも白いままで残されている。
とにかく、二枚位違ふ人に、だん/\指し
進んで行くことは自分の棋力の進歩が見えて、非常に愉快なことである。
だから、今日も、彼は例日のように、いや、むしろ今日は
進んでこの電気風呂へやって来たのだった。
自ら
進んで伝統の上に位置を占めることがむしろ既存伝統の棄却を完からしめることになるのだ。
しかして今やアメリカにおいても、政府の議會にたいする政治的比重がずつと加わり、最大の成長を遂げたる自由主義は、
進んで驚くべき能率高き統制主義に進みつゝある。
演奏者の白い十本の指があるときは泡を噛んで
進んでゆく波頭のように、あるときは戯れ合っている家畜のように鍵盤に挑みかかっていた。
)更に
進んで考へれば、「話」らしい話の有無さへもかう云ふ問題には没交渉である。
所が、同僚の侍たちになると、
進んで、彼を飜弄しようとした。
しかしやはり昔風に、
進んでは誰にもめあはせなかつた。
少くとも僕の智慧は今よりも
進んで居た代りに僕の心はヲーズヲース一卷より高遠にして清新なる詩想を受用し得ることが出來なかつただらうと信ずる。