この男の
道楽は、酒を飲む一方で、朝から、殆、盃を離したと云ふ事がない。
父親は、どこか下町のビルヂングに支店を出すことに熱意を持ちながら、小鳥を飼うのを
道楽にしていた。
道楽が半分暇つぶしが半分といふ、至極のんきな商売で、狐光老はぶら/\、雨さへ降らなければ、毎日その車をひいて家を出かけて行つた。
猟奇趣味が高じて
道楽に素人探偵をやっているという変り種の青年理学士、帆村荘六君も、丁度この戸外組の一人だった。
わしは、お前さんの
道楽で長い間、苦しまされたのだから、後に残る宗太郎やおみね(私の父と母)だけには、この苦労はさせたくない。
家でもおたあさんが来た時には公債や地所で、二、三万円はあったんやけど、お父さんが
道楽して使い出したら、笹につけて振るごとしじゃ。
おまけに
道楽は大弓と浪花節とだって云うんじゃないの? それでもさすがに浪花節だけは好い趣味じゃないと思っていたんでしょう。
学生時代にはベエスボールの選手だった、その上
道楽に小説くらいは見る、色の浅黒い好男子なのです。
父には一中節、囲碁、盆栽、俳句などの
道楽がありますが、いずれもものになっていそうもありません。