長男を北アルプスの
遭難で失つたのが、七年前で、そのとき、彼の生活が、一応、ガラリと変つたのである。
S・O・Sによれば、
遭難の原因は衝突でもなければ、むろん坐礁、接触なぞでもなかった。
その
遭難地点は、地球より約四千万キロメートルのところと思われます。
よく考えてみると、なるほどちかごろ太平洋上に、しきりとふしぎな
遭難事件がくりかえされている。
これをかけておくと、無電技士が受話器を耳に番をしていなくても、
遭難の船から救いをもとめるとすぐ器械がはたらいて、電鈴が鳴りだす仕掛になっているものだ。
◎伏見の
遭難は前から話さねば分りませむが、元治元年に京都で大仏騒動と云ふのが有りました。
しかし同船は、その後一七八六年に、アリューシャン列島中のアマリア島で難破したのであるから、当然その一冊も、船長フロストの
遭難記にほかならぬのである。
そういう、なん世紀前かしれぬボロボロの船、帆柱にもたれる白骨の水夫、それを、死ぬまで見なければならぬ新
遭難船の人たち。