この水が川下へ落ちてゆくときは、私の家族の全部の溺れ死ぬるときだ、とさう思ふと、私は堪へ難い恐怖に襲はれて、目が
醒める。
そうして、酔いの
醒めるのを待って詮議すると、彼も今更つつみ切れないと覚悟して、つぶさにその事情を説明した。
その夢が
醒めると、火を吹いていた口唇がひどく腫れあがって、なんだか息が切れて、十日ばかりは苦しみました」
曙の色は林の中まで追いついて、木膠や蔦の紅葉の一枚一枚に透き徹る明る味を潮して、朝の空気は、
醒めるように凛烈となった。
藍碧の海をへだてて長く突出した緑色の岬の端には、眼の
醒めるような一群の白堊館が、折からの日差しに明々と映えあがる。
目の
醒めるような新緑が窓の外に迫って、そよ/\と風にふるえています。
わたしはこの頃夜中なにかに驚いたように眼が
醒める。