そろばん
量りの目をせゝる事を卑しんで、高楊枝で居た手は、新聞の相場表をとりあげる癖がつきかけて居る。
日本民族の
量り知れない大昔、日本人が、国家組織をもつて定住せない頃、或は其以前に、吾々の祖先が多分はまだ此国に住まなかつた頃から、私の話は、語り出される。
若者たちも始めの内は、彼の意嚮を
量りかねて、多少の畏怖を抱いたらしかつた。
これ等の詩人の思想がわたくしの觸れ易き心の養ひとなつたこと幾許なりやは
量り難い。
其大體を申さば、入るを
量りて出づるを制するの外更に他の術數無し。
例へば郵便を出しに行くにしても、自分の手の上でその目方を
量り、幾度も引つくり返して調べ、そして宛名を注意深く吟味するといふ風であつた。