と見ると鯱に似て、彼が城の天守に
金銀を鎧った諸侯なるに対して、これは赤合羽を絡った下郎が、蒼黒い魚身を、血に底光りしつつ、ずしずしと揺られていた。
棺の下には
金銀や宝玉のたぐいが山のように積んである。
その中に最前喰べたお菓子連中が、めいめい赤や青や紫や黄色や又は
金銀の着物を着て、男や女の役者姿になって大勢居並んでいるのがはっきりと見えました。
タルシシの船や、ヒラムの船は三年に一度
金銀や象牙や猿や孔雀を運んで来た。
旧記によると、仏像や仏具を打砕いて、その丹がついたり、
金銀の箔がついたりした木を、路ばたにつみ重ねて、薪の料に売っていたと云う事である。
金銀細工は錺屋の職ですが、これも普通の錺屋には出来ない芸です。
舊記によると、佛像や佛具を打砕いて、その丹がついたり、
金銀の箔がついたりした木を、路ばたにつみ重ねて、薪の料に賣つてゐたと云ふ事である。
又「拾匁、随分値は高いが、拾匁出して彼のくらいな美人を寝かそうと起そうと自由にするのだから、実に
金銀は大切な物だのう」