舐犢の愛を受けて
長ずるものを貶して、祖母育ちは三百廉いといへる諺に引かへ、憎まれ子の世に立ちて名を成し群を抜くことを云へる、東西共に同じきもおもしろし。
長ずるに及んで、秘かに不遇をかこって居たのも無理はない。
元來が文弱で、殊に打算に
長ずる支那人は、小にしては爭鬪、大にしては戰爭、何れも危險の割合に、利益が伴はぬ事を夙に承知し、成るべく之を避けて妥協を好む譯である。
汝見ずや、市肆の賤類、朝暮の營みに齷齪たるもの、尚ほ一事の
長ずるあり、汝學ばずして何をかなすと、叔公大目玉を食はす。