と、七
階から六階へ通じるところでございましたか、誰も人影はございません。
二
階から日本海を一目に眺めて一パイやると、たいがいの苦労は忘れますよ」
第一、これだけ苦心してアリバイをつくっても、五
階から落ちた死体が落ちた瞬間に目撃者がなければ、苦心のアリバイもアリバイにならない。
ここへ、台所と居間の隔てを開け、茶菓子を運んで、二
階から下りたお源という、小柄の可い島田の女中が、逆上せたような顔色で、
六
階から屋上に通ずるドアーですか? 別に錠は下しません」
電話をかけに二
階から下へ行くのでさへ、からだがふら/\する。
頭の上の二
階から重い草履がだしぬけに飛んで来て、かれの眼をしたたかに撲ったのであった。
法水の友人で、胎龍と並んで木賊派の双璧と唱われた雫石喬村の家が、劫楽寺と恰度垣一重の隣にあって、二
階から二つの大池のある風景が眼下に見える。
そう西山は大きな声で独語しながら、けたたましい音をたてて階子段を昇るけはいがしたが、またころがり落ちるように二
階から降りてきた。