このことは我々にも常識的に考へられることであり、また常識的ならざる立場からでも一応は否定できないことであつて、今日ヨーロッパ精神を指摘することは
難しい。
むしろヒラガナとカタカナを混用させ、なるべく
難しい文字の名詞はカタカナで書け、そんな風な法則について工夫をめぐらした方がよろしいと思つた。
語学でもさうで、初歩からいきなり
難しい原書へ行く、みんな中間が欠けてゐる。
その後春陽堂からの物は大抵やらせて頂きましたが、中々に註文の
難しい方で、大体濃い色はお嫌いで、茶とか鼠の色は使えませんでした。
物に接することさへも出来ないのに、巧に事に処さんとするは、イロハも知らんで
難しい字を書かんとするが如きものである。
その代り二人は競つて
難しい詩や哲学の書物を読んだ。
有史以前の生物であるマンモスとかライノソーラスとかいろいろ
難しい名の巨獣類は、みんな武器たる爪や甲羅のために、亡んでいる。
その上、素朴な一般武士の頭には、延喜天暦の昔に還らんとする、
難しい王政復古の思想など、本当に理解される訳はないのである。
「鎖はわれわれを保護し、われわれを自由にする神聖なるものである、」というような意味のことを、
難しい言葉や
難しい理窟をならべて、述べ立てている。