神に奉仕するものゝ
頼りと、あやまちを罪と観ずる心持ちである。
お金がもはや
頼りにならないことは事実が否応なしに教えた筈です。
一箇月、食事附百フランで置いて貰った家庭旅宿から毎日地図を
頼りにぼつ/\要所を見物して歩いているうちに新吉にとっては最初の巴里祭が来てしまった。
この家丈ではない、老婆にはどこにも誰一人も他に
頼りにする人はなかった。
粗木のテーブルの片隅に置かれてあるあぶら蝋燭の光りを
頼りに、一人の男が書物に何か書いてあるのを読んでいた。
頼りない男であったが、順平には頼るべきたった一人の兄だったから、学校がひけると、文吉の後に随いて金造の家へ行くことにした。
両人はその灯を
頼りに、またしばらく夜なべをつゞけた。
小さい帆船で羅針盤の設備もなく、從つて方向も不確な儘に、
頼りない航海をするので、大抵三度に一度は難船するといふ有樣で、實に命掛けで航海をしたものである。
たゞ薄闇の中を、前途の薄明を
頼りにして、必死に辿るより外には、仕様がなかった。
自分の家が貧しい為、何等の金銭上の補助を仰ぎ得ない譲吉に取っては、近藤夫人が何かにつけて唯一の
頼りであった。