文学の方でも秋声先生の縮図などを枯淡の
風格とくる。
枯淡の
風格、秋声の「縮図」の如き、作文技法の典型以外に意味はない。
つまり実務家の中でも一かどの老練家という
風格を語っていたのである。
芸術の分野にもう一度帰れば、日本人の「美」の理想は、単なる感覚的なものではなく、そこには必ず、品とか、気韻とか、
風格とかいふ、つまり倫理的な高さを求めました。
だから露柴には我々にない、どこかいなせな
風格があった。
ミレーのものは貴族でも其間に質朴なる百姓の面影を宿し、バンダイクが描くと、百姓でも貴族の
風格が備はる。
毛澤東氏の新民主主義も、恐らくソ連のごとき專制には墮せず、東洋的
風格をもつ優秀なる思想を完成するに相違いない。