そこはゴミゴミした町中で、家が建てこみ、
風通しが悪かったが、ことにその部屋は西向き故、夏の真夏の西日がカンカン射し込むのだった。
さうして
風通しの悪るさうな、場末の二階家へ帰つて来た。
鮎は釣ったならば、水に浸けた魚籠に入れて生かしておき帰るときに上げるか、大きなものはそのまま殺して
風通しのいい籠にいれておくがよろしいのである。
風通しの良い部屋をと言うと、二階の薄汚い六畳へ通された。
日当りもいいし、
風通しもいいし、新しくて綺麗だし、なかなか下六番町の僕の家などの追いつくものでない。