座敷といわず、床の間といわず、女中部屋といわず、便所といわず、どこでも蛙が入り込んで
飛びまわる。
その中には春が来て、虫がはい出して、蝶か何かになって
飛びまわる事が出来るだろうと思ったからです。
現に二三度は往来へ立ち止まって、近くの飾窓から、大幅の光がさす中に、しっきりなく
飛びまわる紙屑を、じっと透かして見た事もありました。
樹の倒れる音響に驚いて小鳥がけたたましく囀って
飛びまわる。
だがその二十人ほどは道側の生垣のほとりに一塊りになって、何かしゃべりながらも
飛びまわることはしないでいたのだ。
燕という鳥は所をさだめず
飛びまわる鳥で、暖かい所を見つけておひっこしをいたします。