なにしろ震災の報知をきいて以来六日ばかりのあいだはほとんど一睡もしない、
食い物も旨くない。
それはわたしの婿の家で、これから見舞いながら
食い物を持って行ってやろうと思っていたところでした。
それを当て込みに、臨時の休み茶屋や
食い物店なども出来る。
始めは何か
食い物の毒あたりではないかという説もあったが、だんだん調べてみると、炉のなかには松葉を焚いたらしい灰がうず高く積っている。
かれは面白半分に職人から突き付けられた酒や
食い物を、ただ黙って飲み食いしているだけであるので、まわりを取り巻いている人々も少しく倦きて来た。
おまき婆さんが幾ら十分の
食い物を宛がって置いても、彼等はやはり盗み食いを止めなかった。
「岩田君、君、今、盲進は戦争の
食い物やて云うたけど、もう一歩進めて云うたら、死が戦争の喰い物や。