と見て居ると金を七八づゝ大福餅の中へ入れ上から
餡を詰め餅で蓋をいたしてギユツと握固めては口へ頬張り目を白ツ黒にして呑込んで居る。
「エヽ唯今町人が参りまして、塩
餡を呉れへと申ますが如何仕りませう。
これは貴方、田舎出来で、沢山甘くはござりませぬが、そのかわり、皮も
餡子も、小米と小豆の生一本でござります。
されど、小児等も不便なり、活計の術を教うるなりとて、すなわち
餡の製法を伝えつ。
乱暴なものを食べさせるんだもの、綿の
餡なんか食べさせられたのだから、それで煩うんだ。
それを四角に拵へて、濃い
餡のなかに突込んで、それを引上げて晒すと、その
餡が冷えてくつつくのですから、いはゞ羊羹のメツキなんです。
彼はこのノンブルを
餡パンのような大きな文字で書くことが好きであった。
源助さんが居ない時には、ノロ勘が錢函から銅貨を盜み出して、子供等に
餡麺麭を振舞ふ事もあつた。
その途中の廊下に待っていて、僕たちは、おとなの諸君には、ビスケットの袋を、少年少女の諸君には、塩せんべいと
餡パンとを、呈上した。