すると私は不愉快になり、濁った暗い目を想像して居たゝ
まらなくなるのであるが、不精な私はそれをどうすることもできない。
言ふまでもなく私は彼を思ひとゞ
まらせたけれども、かういふ豪傑ぞろひの東京新聞だから、彼らの生命ある限り、私の方が先に死ぬといふ心配はないのである。
元々素行のをさ
まらぬ人ではあつたが、年と共に放埒はつのる一方で、五十をすぎて狂態であつた。
博士は、なぜか大声をたてて、からからと笑いだして、しばらくは笑いが停
まらなかった。
猫の首はその蛇の喉に啖い付いたので、蛇も堪
まらずどさりと落ちる。
と云うのは、初めのうちはさほどでもないが、いよいよ出口へ近いところへ行くと、ひどく気味の悪いのに出っくわすので、もう堪
まらなくなって逃げ出すことになる。
然かも欧陽公必ず誤
まらざらん、当に更に博く旧制を攷ふべき也。
夏目君のことを又話せといふが、どんなことにしろ物事の眞相が誤
まらずに傳へられることは稀であり、その上近來甚だ記憶が不確であるからあんまり話をしたくない。