そのとき御前に安倍晴明と源頼光が出仕してゐたが、安倍晴明は眉をひそめて「殿、ただいまこの
お座敷には妖気が満ちてをります。
裏猿楽町二番地へ御転住になつたといふ事でございますから、一寸お家見舞にあがるんですが、どうも何も貴方の
お座敷へ出すやうな話がないので、つい御無沙汰致しました。
けれども同じ
お座敷育ちの芸者たちが日増しに荒れ果てた心に落ちるのに比べれば、二十二のヒロシはまだ十七八のお酌と一本の合の子ぐらゐにウブなところが残つてゐた。
ただし野良調子を張上げて田園がったり、
お座敷へ出て失礼な裸踊りをするようなのは調子に合っても話が違う。
ところでその晩のことであるが、桔梗屋という土地の茶屋から、紫錦へ
お座敷がかかって来た。
トムさんのお嫁さんは汚ならしい乞食が十二、三人もぞろ/\やつてきて、
お座敷へ上りこんだので吃驚して其晩の内に実家へ逃げ帰りました。
「ではお言葉に甘えまして、
お座敷へ入れさせて頂きます」
お座敷着で、お銚子を持って、ほかの朋輩なみに乙につんとすましてさ。
妾はあなたと違ってお客様の
お座敷へも出るのですからね」