あるものは血の中に海の塩を交ぜてしづめがたい煩悶をもち、或るものの心には
たえず波が立ち、また或るものは家を捨ててさまよひ、さまよひ、一生を終る。
とはいふものゝ、年々歳々、
たえず変化はしつゝあるのだ。
つぎに、劇の面白さは、日常生活の中でみられるものの面白さとは、おのずから違っているので、舞台の幕が開いている間は、
たえずてきとうな速度で何かが進行している。
実際、だれも連日連夜
たえず断食芸人のそばで見張りとして過ごすことはできなかった。
汽車の乗換え連絡、不規則で粗末な食事、
たえず相手が変って長つづきせず、けっして心からうちとけ合うようなことのない人づき合い。
それは、
たえず、僕の想像のなかでは、美と歓びの国として現われてくるのですよ。
夜、漕ぎ行く船のほとりに立ち顕れ、それを沈めようとし、また水泳する人を
たえず待ち受けていては、それを引きずり込もうとするのである。