世間から見れば、まことに、未練・無知な
ひいきに過ぎなかつたのである。
そして、その「
ひいき」なるものは、多くは伝統的文化の心酔者であり、花柳界を中心とする浪費階級である。
「汐路さまこそ口はばったいことをおっしゃりますな! 江戸錦はわたしの
ひいき相撲にござりますゆえ、めったなことを申しますると、晩にお灸をすえてしんぜましょうぞ」
どう
ひいきめに見ても、たなの大きさは四寸四角ぐらいしかないのです。
それからは私のまあ、今でいうファンですが、大へん
ひいきにしてくれて、展覧会などへは絶えず観に行っては私の絵を褒めまわっていたようである。
家康を狸おやぢときめ、ざつくばらんな秀吉を
ひいきにする樣には、參りかねる樣になつて居た心境に心づきました。