そして彼はこの界隈のどの子供よりも、身装がよごれていて、もう秋も深いというのにまだ灰色の
ぼろぼろになった霜降りをつけていた。
翌日の朝彼は郷里へ帰るといって、やはり
ぼろぼろの洋服で小さな包みを一つ抱え、釜山鎮という駅から発って行った。
今では、その毒汁で脹らんだ芥子坊主を切りさへすれば、望み通りに茶色の涙のやうなものが
ぼろぼろと滴り落ちて来る。
その使者たちが旅館に泊っている様子を見ようとお思いになって、太子はわざと貧乏人の子供のような
ぼろぼろなお姿で、町の子供たちの中に交じってお行きになりました。
小僧はだぶだぶの白足袋に藁草履をはいて、膝きりの
ぼろぼろな筒袖を着て、浅黄の風呂敷包を肩にかけていた。
途中で切らないやうにこの粗惡な
ぼろぼろな紙で完全な紙縒をよるといふことが、しばらくのあひだ彼をよろこばせるのだ。
そしてその各部分がまだ完全にしっくりしていることと、一つ一つの石の
ぼろぼろになった状態とのあいだには、妙な不調和があるように見えた。
汗じみて色の変わった縮布の洋服を着て脚絆の紺もあせ草鞋も
ぼろぼろしている。