あんなに若いのに金を溜めてどうするのだろう、ボロ家に住んで
みすぼらしい服装をして、せっせと溜めてやがる、と軽蔑されていた。
ある重苦しい雲の垂れこめた日の朝、京城での有名な廓、新町裏小路のとある娼家から、
みすぼらしい風采の小説家玄竜がごみごみした路地へ、投げ出されるように出て来た。
そのくせ「そんなら勝手にするよ」と早速きめてしまつたのは、子供同志の諍ひで相手の揚足をとるでんであるが、五尺の男児
みすぼらしい様子であつた。
汚らしく、
みすぼらしいというより、なんだか、いかにも悪者らしく、不潔な魂が目だってくる。
見るからに、
みすぼらしい感じなのだが、よく見ると、可愛らしい。
新らしい堂々たる山門に較べて、本堂はほんの後れ毛のやうに古くて
みすぼらしい。
その姿は何だか家庭に見るには、余りに
みすぼらしい気のするものだった。
といったのはもう一人の武士で、四十がらみで薄あばたがあり、やはり同じく浪人と見え、衣裳も大小も
みすぼらしい。
丸い柱や、両方のガラス窓が、はなはだ
みすぼらしい。