と、一彦が口をとがらせ、腰を曲げて
よぼよぼと老人の通った砂の上を歩いてみせますと、ミチ子はおなかを抱えて、ほほほほと笑い転げました。
酷く痩せていて、尻がべっこりと凹んでいる
よぼよぼの、廃馬も同様の老耄馬であった。
親は子のはじまり、師匠は後生のはじまり、ごきげん伺いに行きゃ先生がたが
よぼよぼのしわをのばしてお喜びなさるから、いっておせじを使っていらっしゃいというんだ。
控え室をのぞくと、乞食かと思われたような
よぼよぼの老人が、ふろしき包みをわきに置いてうずくまっていました。
この月の八日にも大極殿で舞つたが、
よぼよぼして起居も不自由な濱主が、いよいよ舞にかかると妙技を發揮し、『宛も少年の如し』と記されて居る。
日蔭では
よぼよぼとしている彼らは日なたのなかへ下りて来るやよみがえったように活気づく。
おらあ別に人の褌襠で相撲を取るにもあたらねえが、これが若いものでもあることか、かわいそうに
よぼよぼの爺さんだ。
九十だの百だのといふ高齢の、
よぼよぼした老爺たちまでが、あだには過さなかつた昔日の自慢話に花を咲かせながら、調子に乗つて踊り出した。
揚錨絞盤の梃を※すのに調子を合せて歌って嗄らしたらしい、高い、老いぼれた
よぼよぼの声だった。