そして、第一回の観劇会が、先月俳優座の
ストリンドベリイ劇、第二回が、今月の実験劇場(イプセンのヘッダ・ガブレル)といふ風に、着々、実行されつゝある。
イプセン、
ストリンドベリイ、チエエホフ、ハウプトマン、ワイルドの名を知るものは、必ずミユツセ、ポルト・リシユの名を識らなければならない。
第一は、所謂伝統的ドラマツルギイの定石を踏んだ
ストリンドベリイ的作品、第二は、新しい戯曲美の要素から成り立つチェーホフ的作品である。
翻訳を通して読んだ人は、
ストリンドベリイやゴオルキイからいろいろの暗示を受けたらう。